当院の外来では、毎週2〜3件の「ウェクスラー知能検査」のオーダーがあります。
http://www.nichibun.co.jp/kobetsu/kensa/wisc3.html
初心の頃は、「やるのは大変だな〜」としか考えていませんでしたが、その件数をこなすにつれ、その子たちの特性が実施しながら少しずつ掴めるようになり、とても有り難い検査だなと思えるようになりました。
最近受けられた10歳の女の子。全般的な知能がボーダーIQでもなく、かと言って、平均値には遠い・・・。おそらく友人関係の構築が難しそうだな、集団での学習はきびしいなと考えながら実施してました。
そういう時「絵画配列」という「絵カードを時系列に正しく並べ替える」という課題で、それまで、平均以下かなという動きが一変したのです。正確さは伴わなかったものの、その処理速度がかなり速く、日頃からコマ漫画に触れているということがよく分かりました。
終了時、検査だけの子には、日頃あまり聞きませんが「将来何になりたい?」と聞いてみました。そうすると間髪いれず「漫画家!」と答えてくれました。「そうだと思った。絵を並べるの、すごく得意だったもんね」と伝え返すと、すごくいい表情になって帰っていきました。
検査は有用です。ただ、その結果のフィードバックの仕方で、その子の職業選択に大きく影響する可能性がある、とも考え直しています。
これまで、時間がとれないという理由で、フィードバックを医師に任せていましたが、なるべく、検査者自身がやれればと考えています。その子たちの将来に光を射せるように。
2010年02月05日
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私も病院勤務時代は検査をよくやりました。感覚面の偏りを調べるための検査(SCSIT)はとても時間のかかる検査で、ときには検者ともども疲れてしまうものでしたが、それだけそこから得られる情報は貴重なものでした。発達障害をもつ子の感覚面の偏りを客観的に分析することは現在その子がぶつかっている問題のいくつかに対して解決の糸口を確かに見出せることです。ですから私にとって、検査の施行とその後の本人と家族に対してのフィードバックは一体のものでした。検査を通じて得られる情報は実に立体的でどうしても検者しか掴み得ないものもあるので、それをドクターに任せることは難しいと思っていました。実際、私の病院では、検査結果の報告はもちろんドクターにしますが、その詳しいフィードバックはOTの仕事という認識も定着していました。そしてやはり何のための検査かというと、ご承知のとおり、あくまでその子の特性を知り、現在の問題解決や未来の進むべき方向を照らし導くものであるべきです。ですからどんな検査結果でも、そこからその子が前にすすめる力を引き出してそれを伝えるのが自分の役割だといつも感じていました。
ToTさん、こどもたちが自分達の未来を明るく見つけられるように一緒にがんばりましょうね。
フィードバックを時間をとってやられていた、とは本当に頭の下がる思いです。フィードバックでの、本人・親御さんの反応もその後の療育の内容を左右するので、やはり自分自身で行なうのが最良ですね。
明日はOTさんから「感覚統合」のお話をお聞きします。また療育のお話も聞かせてください。
あと、「ロケットストーブ」行きたかったのですが、またの機会、企画してください!お願いします!